調子の悪い日だからこそ
ここ3日ほど、調子が悪い。
体の不調もあるけれど主に気持ちの具合が良くない。
アラサーになり、そろそろ若いだけでは許されなくなる今日この頃、いい加減に自分の機嫌くらい自分で取れるようにならねば、と、自分の不機嫌に気がつく度にぐったりする。
これを読んでくれている方々も同じくらいの年齢だろうか。
生きてきて二十数年、働くことから離れて約半年、その間に自分なりに色々試してきた。
これまでに何度もやって失敗したのは、暴飲暴食、新しい人に出会うこと、寝(すぎ)ること、家に引きこもること、ネットサーフィンorスマホを手離さないこと、あたりだろうか。
食べることが好きな人間故、満たされなさからつい甘いものやジャンクな食べ物に手を伸ばしてきた。
食べている間はもちろん幸せ。
けれども、そういう時に幸せでいられるのはせいぜい食べている間と食後の数十分だけで、食べ終えてしまえば他のものに手を出したり、あるいは自己嫌悪に陥ったり、で精神衛生上あまりよろしくない。
アルコールも好きだから、お酒を買い込んでいたこともあるけれど、これも良くなかった。
そもそも私は、外で誰かと飲むお酒が好きなのであって、一人で酔っ払ったって楽しくない。
(加えて二日酔いの不快感といったら…。)
その次によくやったのが、新しい人に出会うこと。
今の時代、スマホ一つで簡単に出会える。
街コンに参加してみたり、食事を共にしてくれる人を探してみたり、そうやって新しい人に出会うことで今の自分を満たしてくれる刺激を得ようとしていた。
それに、よく知らぬ人故に話せることもある。
これまでの私を知らないという安心感から、身近な人には言えないようなことも言えてしまう、そういう気楽さが救いになる時もあるのだ。
それ自体は悪くはないにしても、新しい人に出会う際には多少なりとも労力が伴う。
どうしてもある程度、人としての品性を損なわないよう振る舞おうとしてしまうし、相手の人間像を捉えようと気を回してしまう。
相性の悪い相手に出会ってしまった日には、削られるだけ削られて後悔するのが関の山。
寝てばかりいる、ネットサーフィン、引きこもる、これらはどれもこれも生産性がなく、後で冷静になった時にしんどくなる。
何もしなかったことへの自己嫌悪がすごい。
とにかく虚無感がやばい。(やばい)
そういうことをしてしまいそうな日は、先に決めてしまうのが効いた。
今日は何もしない、今日は寝る、今日は家から出ない、前日や朝のうちにそう決めておけば夜になってぐったりするようなことにはならない。
仮にそうなりそうな時にも、「だってそれが今日の私の予定だから」と自分を納得させることができる。
反対に、私がやってみてよかったなと思うのは、何かを作ること、何かを学ぶこと、心を動かすものに触れること。
主にこの3つが、気持ちを回復させることに役立ってきた。
これらの3つの方法は、どれも生産性があることばかり。
料理なら家族や友人が喜んでくれるし、新しいことを覚えたりできるようになったりするのはそれ自体に充足感がある。
映画や読書で心を震わせられたり、美術館で美しいものを見たりすると、心が洗われ、生まれ変わったような気分になる。
自分の手で作り出したり、血肉にしたりする行動というのは、自分の自信を取り戻すことに繋がるのだろう。
ああ、私はまだ大丈夫、また頑張れるぞ。
そういうイメージが自己肯定感を高めてくれる。
実は今日、予定を決めずに何もしなかった自分にくさくさしていて、寝る前のベッドでこれを書いた。
ブログ記事一つ書くだけで満たされる私はなんて簡単な女だろう。
これからも、調子の悪い日だからと逃げずに、少しだけぐっと踏ん張るつもりで何かに手をつけよう。
おやすみなさい、いい明日になりますように。